二葉

二葉/4

ちょっと昼食の時間をとるのがどうにも厳しくて、それでも何かしら腹に入れておきたいといそいそと向かう。さっと食べられてかつ旨いもの──そうだ、あの蕎麦屋に行こう。


二葉/1

近所の大病院に繋がる通り道。昼時の時間を少し外したせいか、往来を行き交う人影はちらほら。この向こうに目指す店はある。


二葉/2

さっと食べるとしても、どうせなら旨いものをと選んだのは神田和泉町あたりにおける路麺店の雄「二葉」。量販店には無い手作り要素が多いのが魅力。


二葉/3

かけそばのみで済ます気は毛頭なく、どんな天ぷらを載せてやろうかとちょっと考える。よし、名物の「あさり かき揚げ」で行こう!


二葉/4

勢いよく「あさりかき揚げそば一つ」と頼んだはいいものの「終わっちゃいましたー」とのことでプランB。春菊天に生卵。これもまた珠玉の組合せ。


二葉/5

緑鮮やか、色艶の良い春菊天にさっくり箸を入れ、やや濃い目のつゆに浸してさくりと一口。やや、今日もまた一段と美味しい! 気持ち太めの蕎麦をぞぞっとすすり、いいぞいいぞと食べ進む。残り時間……あとちょっとあるなぁ、大丈夫。もぐもぐ。


二葉/6

さて悩ましいのはこの生卵。そろそろ溶くべきか、それともとっておくべきか。結局我慢出来ずにすぐさま解きほぐし、天ぷら、蕎麦、汁、玉子の渾然一体となったハーモニーを丼内に繰り広げ、つかの間の昼飯を楽しんだのでした。さぁ、仕事に戻ろう。ご馳走様でした。