志乃多寿司

志乃多寿司/11 #akiba

黄金色に輝くお揚げ、びっしりと詰まった太巻き。そんなものが食べたくなったのは新シーズンが始まったアニメのせいだ。あぁ食べたい、食べたくて堪らない。そんな思いを抱えてアキバの街を歩く。


志乃多寿司/1

稲荷ずしを食うならば……と、ぶらりと淡路町のあたりに出てみる。このへんもずいぶん変わったなぁ、とワテラスという大型施設を前にして思う。


志乃多寿司/2

ワテラス前の広場では物産展が催されていた。なんかこう土着的な感じなんだけど、垢ぬけてお洒落な、そんな感じ。長野、新潟、はてはイギリスまで。手織りものからリンゴ、野菜、醤油などなど。


志乃多寿司/3

ふと新潟の銀杏が目について買い求める。2つで100円、なんともお得。「出来れば、一週間以内に食べて欲しいな、中が艶っと緑のうちに」「うん、そうするよ」。なんだか100円のものにそこまで丁寧にしていただいて至極恐縮。きっと近日中に酒の肴になるだろう。


志乃多寿司/4

昌平橋を渡るのは久しぶり。万世橋、和泉橋あたりと違って効率よくただ通り過ぎるだけの場所といった感があり、なんだかいつも寂しい場所だ。


志乃多寿司/5

白泉社前のショウケースにふと目をやる。あぁ“花ゆめ”を読みふけっていた時代もあったなぁ、と過去に浸りつつ。


志乃多寿司/6

新シーズン直後のアニメ番組中に史上最高に美味しそうに稲荷ずし食べる娘を見てしまった。そんな訳で「志乃多寿司」へ。アキバ界隈で稲荷ずしといえばここが好きだ。好きなのだ。


志乃多寿司/7

入口脇に赤い花。あぁ、さっきまで花の名前を覚えていたのに、思い出せずにああ悔しい。シクラメン? で合っている!?


志乃多寿司/8

ショウケースにずらりと並ぶ太巻き、稲荷ずし、海苔巻きなどのバリエーション。うーん、どれにしようか。そして久しぶり過ぎて頼み方を忘れてしまった。そうそう、手の空いた職人さんに声をかけるのだった。


志乃多寿司/9

悩みぬいた挙句選んだのは茶巾と太巻き 1037円。いそいそと持ち帰り早速包を開ける。蓋に描かれているのは笛吹娘と太鼓たたきな童子。可愛らしい。


志乃多寿司/10

稲荷ずしも食べたい、太巻きも。そして茶巾寿司も食べたい。そんな欲張りに応えてくれるこの詰め合わせ、大迫力。本当は干瓢巻きも食べたかったのだが、ここは自重。


志乃多寿司/11 #akiba

黄金色に輝くお揚げ、びっしりと詰まった太巻き。堂々と見を横たえる茶巾。折り詰めに狭しと入った選手一団、堂々の入場です! ぱんぱかぱーん!!


志乃多寿司/12

それでは早速いただきます。TVで見たあの娘のように美味しく食べられるかな……はぐ、はぐ、はぐ。うん、間違いない。歴史ある味、志乃多寿司。噛みしめる毎に口の中で奏でられる、じゅわじゅわ、じゅわりのハーモニー。思わず笑みが溢れる。


志乃多寿司/13

さて、ちょっとお行儀が悪いけど茶巾の中がどうなっているか気になりそっと中を見る。おやおやこれまたステキな様相。こりゃたまらんと薄焼き玉子と絡めてご飯とエビを。あぁ旨い。今日もご馳走様でした。幸腹なひととき。