そういえばパスタ「ジェノベーゼ」ってなんだろう。

晩飯はピザかはたまたリゾットか。悩んだあげくにまたパスタ。「えー、またなのー」とセルフで突っ込みをいれつつも、麺好きとしは気がつくとパスタ率が圧倒的に高かったりして。

 

で、一番のお気に入りが「ジェノベーゼ」。緑のバジルソースでおなじみのアレ。よくジャガイモが入っていたり。そこでふと気になったのが、それで「ジェノベーゼ」ってなんだろう。いや、イタリア由来なんだから地名の「ジェノバ」に関係する何かだろうなー。までは察しが付くけれど、実際の所なんだかよく分からなかったり。

 

もやもやとした気持ちを抱えつつ、唇の周りを宇宙人よろしく青々と染め(だらしない)、皮付きのジャガイモを頬張りながら考えを巡らすも、考えてどうにか分かるものでもなく。ならば調べるまで。調べましょう。といった次第。

緑の物体がバジルであることは承知。このバジルをペーストして、松の実、アンチョビ、ニンニク、オリーブオイル(えくすとらばーじん某が望ましいとのこと)でまぜこぜしたソースが「ジェノベーゼソース」であり、これで作るパスタが、ペスト・ジェノヴェーゼ。本筋と関係無いけど、本場風に言うと「パスタ」じゃなくて「ペスト」なのね。語感が悪いけど。あ、だからみんな「パスタ」と言うのか。ぽん。(手を叩く音)。

 

件の「ジェノベーゼソース」に使う素材のバジルの名産地が、イタリアのジェノバであり。故に「ジェノベーゼ」と。ここまでは合点がいった所。ジェノバは北イタリア。ブーツの足首側の方。向こうずねのあたり。よしよし、分かってきたぞ…。

 

ふと思ったのが、そのバジルを使ったパスタというと「バジリコ・パスタ」というのもあるけど、これもなんか同じ物のような気がしたりして、ちょっと背伸びしてお洒落な名前が「ジェノベーゼ」で普段着な感じが「バジリコ」なのなの?とか疑問に思ったり。いろいろレシピを見てみたところ、バジリコソースのレシピに欠品があるようなもの(例えば松の実が入っていない)ものは「バジリコ・パスタ」と読んでいるケースが多いみたい。でも、「バジリコ・ジェノベーゼ」なんて呼ぶお店もあるから、このへんは雰囲気なのかも。


このジェノベーゼの日本上陸は飯倉のキャンティ(食べログ)だそうで、当時はバジリコが入手しづらくてシソとかパセリを用いてあの緑色とか風味を工夫していたとか。今もメニューにあるそうなので、今度お財布が温かい時に行ってみたいなぁ。バジルとバジリコの表記揺れは、後者がイタリアっぽい読みとの事。別に粉の「コ」とかではないみたい。

いろいろともやもやがすっきりした所で、是非ともまた次の機会に「パスタ・ジェノベーゼ」を食べて見ようと思うのでした。(そして「えー、またなのー」と一人突っ込みを入れる事うけあい。)